『最高のクリスマス』
街が緑と赤に染まる日
クリスマス
今年もやってきたこの日を、心待ちにしていた可愛い一人息子『裕太』が大喜びで部屋を走り回っていた。
それもそのはず、一週間前あんな事があったのだから・・・
その日はもう冬も中盤に差し掛かろうとしているのにポカポカと良く晴れ、まるで冬眠した熊が起き出してくるような一日だった。
家を仕事場としている私が、丁度昼食を作ろうとキッチンに降りた時、ものずごい音をたて学校に行っていた息子が帰ってきた。
息子は一目散に私の前に来てその澄んだ瞳を潤ませながらこう言った。
「サンタさんって、絶対いるよね!」
そのまま息子は私に抱きついて泣き始めた。
この状況を見てほとんどの人は、小学校に入ったばかりの息子に何があったか解るだろう。
勿論私にも解った。
「裕太が信じているならきっといるよ」
私は息子の頭を優しくなでた。
その日から数日後、私はある所へ電話をかけた。
それは、プレゼントを事前に預けると、サンタの扮装をした配達員が家を訪れて、子供にプレゼントを手渡してくれるというサービスを行っている会社だ。
現実を見ることも大切だが、夢を見る事や信じる事を息子には大切にしてほしいと、私は考えたからだ。
そして今朝ポストを見ると息子宛に夜6時にプレゼントを持って家を訪れると書いたカードが入っていた。
それを見た息子は大騒ぎである。
あっという間に、時間が過ぎ夜6時を迎えた。
予定通り配達員がやってきて息子にプレゼントを渡した。
息子は大喜びし、信じることの大切さを感じただろう。
その後、息子と二人で少し贅沢な食事とケーキを食べた。
まさに最高のクリスマスだ。
その夜、私は一人一日を振り返り優越感に浸ってた。
そんな時、私の部屋に息子が入ってきた。
「どうした裕太、寝ていなかったのか?それとも興奮して眠れないのか?」
「違うのお父さん、一つ聞きたいことがあって・・・」
「なんだい?」
「あのね、今日サンタさんは来てくれたけど、トナカイさんが来てなかったのはなんでか気になったの・・・」
まさに子供らしい息子の質問に私はにこやかに微笑むと優しくこう答えた。
「ごめんな、来年はトナカイのサービスもつけるからな」
『あとがき』
今回は一応クリスマスネタということで書かせていただきました。
いかがだったでしょうか?
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すみません、解っております・・・イマイチですよね(落ちも落ちきらなかったし)
今回は本当にギリギリまで良いネタが思いつかなくて、結局中途半端な作品になってしまったのです・・・
うう〜スランプです・・・
とりあえず、次の作品でリベンジということで言い訳を終わらせたいと思いますw
最後まで読んでいただき、有り難うございました。
次回の作品で会いましょう〜♪
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